監査法人は激務だが、働きやすい会社だと思う

約5年間勤務した監査法人を辞めて独立してから半年以上が過ぎましたが、監査法人にいたことはすごく良い経験になったと思っています。

会計士を目指している人には、いずれ独立したいと思っている人もいると思いますが、そういう人でも監査法人で経験を積んでいくべきだと思いますし、激務ではありますが働きやすい会社ではあると思います。

私の経験から、監査法人にいることのメリットについてまとめたいと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

監査法人は激務ではある

監査法人とは、企業(主に上場企業)が作成した決算書が間違っていないかどうかをチェックすることを本業としている会社です。

日本の場合は3月決算が多いため、4月、5月は監査法人の最繁忙期です。

この時期は連日深夜まで残業で、土日も出勤し、何か問題が発生すれば徹夜もありえます。

最近は監査法人も長時間労働に規制がかかり、夜中はパソコンが使えないといった措置がとられているようですが、この時期が忙しいことには変わりないでしょう。

そういう意味で、監査法人に就職すると、激務になることは間違いありません。

監査法人が働きやすいと思うところ

確かに仕事量は多いですが、案外監査法人は働きやすい会社だったと思っています。

そう考える理由は以下の3つです。

  • 人間関係は極めてフラット
  • 年間のスケジュールが立てやすい
  • そこそこ稼げる

1つ目に、上下関係があるようでない、ということがあります。

入所1年目のスタッフであっても、管理職であるマネージャーや役員クラスのパートナーに積極的に意見を言うことができます。(むしろ意見ができないと評価されません。)

監査法人には、IT企業やベンチャーのようなスピーディな意思決定は求められていませんので、トップダウンで上司がグイグイ進めるというよりも、チームで議論をしながら着実に業務を進めるというチームが多い印象です。

そのためか、あまり上司と部下の厳しい上下関係は薄い印象があります。

2つ目に、監査は年間のスケジュールがかなり詳細に決まっており、年間のスケジュールが立てやすいという利点があります。

3月決算で業務が集中する4月、5月は確かに非常に忙しいですが、その時期を乗り越えれば有給を長期間取れたり、仕事とプライベートの見通しを立てやすいです。

見通しがわかっていると、特定の時期がめちゃくちゃ忙しくても、意外と乗り越えられるものです。

3つ目は年齢によるでしょうが、基本給が入所1年目の人でもそこそこ高く、残業も多いのでそこそこ稼げるという利点です。

長時間労働の規制が緩かったときは、月に140時間残業し、残業代が基本給とほぼ同じ金額(手取りが倍)ということもありました。

今は無理でしょうが、それでも繁忙期になると残業は増えるため、収入は平均よりも多くなります。

やはりお金の魅力はかなり大きく、深夜残業が続いても翌月の明細を見ると奮起してしまうものです。

監査法人にいたから独立ができた

働きやすさ、という視点で監査法人で働くことのメリットを述べましたが、それ以外にも、貴重な経験になることは多数あります。

20代のうちから取締役会の議事録が見れたり、会社内の業務のプロセスをフローチャートに整理して理解する訓練ができるなど、他の企業に勤めているとできない経験が多くあります。

もう私は辞めてしまいましたが、監査法人にいたことは後悔していないですし、監査法人にいたからこそ、独立ができたのだと思います。


【編集後記】

2/5(火)も決算支援作業。

監査法人にいたときは会社が作った決算書を見ていましたが、今は作る側に回っていて、これも貴重な経験です。