住んでいる地域は10年後にどうなっているか?「総合計画」を見て考える

あまり知られていませんが、全国の自治体では総合計画というものを策定しています。

この総合計画を読めば、自治体のやろうとしていることや、様々な支援制度の概要を知ることができるので、読んでみることをおすすめします。

(三十三間堂の桜)

総合計画とは

総合計画とは、各自治体で公表している、その地域の中長期におけるまちづくりの方向性を示した計画です。

だいたい10年間ぐらいの期間で、自治体の進めようとしている施策や、事業の内容を示しています。

自治体は、それぞれ市役所で道路の整備や社会福祉、学校の運営、産業振興など、地域のために様々な事業を行っています。

それら役所の活動は、すべて総合計画に掲げているビジョンを達成するために行われています。

このことから、総合計画は、「まちの羅針盤」というふうに表現されることもあります。

目黒区の総合計画の概要

私が事務所を構えている目黒区にも、目黒区が策定した総合計画があります。

目黒区基本計画(平成22年度から31年度) 目黒区

目黒区の場合、「目黒区基本構想」というものを平成12年に策定しており、そこで示した目標を実現するために、目黒区基本計画と実施計画を策定するという体系になっています。

(目黒区基本計画より)

基本構想でまちづくりの目標を示し、それを達成するために、10カ年の具体的な基本計画を策定し、さらにそれを具体化したものが実施計画という三段構成で、総合計画の体系としてはオーソドックスなものとなっています。

この総合計画で示した方向性に基づいて、福祉や都市整備などの各分野における詳細な計画(個別計画)が作られていきます。

目黒区ではこの長期計画のトップに掲げられている基本構想を平成12年に策定していますが、現在見直し作業が進められているようで、今後計画が大きく変わる可能性があります。

最近ではこういった計画を策定する際には、住民にも意見を求めるため、アンケートの実施や市民向けのワークショップをやっている自治体も増えているので、どういった形で見直し作業が行われるのか注目しておきたいところです。

中小企業の支援制度も総合計画から把握できる

総合計画は、自治体に関するあらゆる活動の基礎になっている計画なので、当然ながら中小企業支援といった産業振興に関する施策も盛り込まれていることが多いです。

自分が事務所を構えている地域でどのような支援制度があるのか、ホームページを見てもわかりにくい部分がありますが、そのようなとき、総合計画を見ると大まかな概要を知ることができます。

自治体にとっても、地域の産業が活性化すると税収も雇用も増えることにつながるので、積極的に産業振興の施策を行っています。

例えば、目黒区では、基本計画のなかで、「産業・観光の振興」を施策として掲げています。

(目黒区基本計画より)

具体的な施策としては、(1)中小企業の経営基盤の強化、(2)雇用・就労支援の充実、(3)観光まちづくりの推進をあげており、中小企業の支援策のなかには、融資制度の充実、ICT化の促進、創業支援といった内容が記載されています。

産業振興という点では、目黒区は目黒川や自由が丘といった観光資源があるので、それらを活かした観光振興を施策として推進していることも特徴的です。

このように、総合計画の内容を見れば、それぞれの自治体の特性を踏まえた様々な計画の内容を知ることができ、産業振興のための支援制度の概要も把握することができます。

より詳しい制度の内容は、より個別具体的な計画である「目黒区産業振興ビジョン」や「目黒区まち・ひと・しごと総合戦略」などで見ることができます。

自分の住んでいる地域が10年後どのような姿を目指しているのか、総合計画の内容を調べて知ってみると有用な情報が手に入るかもしれません。


【編集後記】
3/25(月)から3/31(日)まで京都の実家に帰省していました。
二条城、鉄道博物館、三十三間堂、下鴨神社など京都の名所を巡ってきました。
京都観光はあまりしてこなかったですが、まだまだ名所がたくさんあり、やはり京都のコンテンツ力はすごいと実感しました。