時価総額とは何か。決算書と併せてみることで会社の業績が見えてくる

2018年8月に、アップル社の時価総額が米国企業で初めて1兆ドル(約110兆円)を達成し、その1ヶ月後にはアマゾンが同じく時価総額1兆ドルを達成し、話題になりました。

日本では、メルカリが上場前に時価総額が10億ドルを超え、「ユニコーン」と言われる企業に名を連ねていました(メルカリは現在マザーズに上場)。

このように、時価総額という言葉はニュースなどで度々目にしますが、時価総額とはどういう金額のことをいうのでしょうか。

(深夜の東京ミッドタウン日比谷)

時価総額とは「株価×発行済株式総数」

時価総額は、「株価×発行済株式総数」で求められる金額です。

株価は日々変動しているため、時価総額も日々変動しています。

冒頭にあげたアップル社も現在では時価総額が約7,800億ドル、アマゾンは約8,100億ドルとなっています(2019年1月30日時点)。

株価は、経営者に対する投資家の期待であるため、日々変動していき、また経営者のビジョンや知名度などでも影響を受けます。

時価総額が大きい会社は、それだけ投資家が会社に対して大きな期待をもっており、そのために会社の動向を気にしている人(利害関係者)が多いということでもあります。

時価総額が大きいからといって業績が良いとは限らない

上記のように、時価総額とは投資家の期待が含まれたものなので、必ずしも時価総額が大きいからといってその会社の業績が良いとは限りません。

メルカリの時価総額は約3,000億円で、マザーズに上場している会社の中では2番めに大きいですが、2016年6月期は9,700万円の経常損失で、2017年6月期は27億円、上場後の2018年6月期は47億円の経常損失となっています。

実際にその会社が現時点で儲かっているのか、財務が健全なのかどうかは時価総額では判断できず、決算書を見なければわかりません。

企業の稼ぐ力を表現しているのは決算書であり、損益計算書上にある営業利益や当期純利益の金額です。

企業の保つ力を判断するには、時価総額を株価を見るだけでは片手落ちで、決算書の情報も必要となります。

決算書と時価総額は併せて活用するべき

時価総額は株価の変動によりリアルタイムに変動するため、その時々の経済状況や環境がタイムリーに反映されます。

これは、適時に情報を入手できるという点では有用ですが、バブルのような一時的に会社が過大に評価されたりすると本来の会社の力とは無関係に上昇します。

一方で、決算書に掲載される売上高や利益などの会計情報は、年に1回、早くても四半期(3ヶ月に1回)の報告を待つ必要があるので、タイムリーな情報の把握は難しいかもしれません。

しかし、実際に1年間でどれだけの売上があがり、どれだけが利益として残ったのかといった実像を計測できるので、地に足の着いた情報といえます。

そのため、決算書を見れば、経営者が語る壮大なビジョンやメディアの情報には踊らされずに企業の業績を判断することができます。

会計は夢を語りません。会計は、夢がどれだけ実現したかを表現するツールといえます。

会社の力を判断する際には、時価総額や株価だけを見るのではなく、決算書の数値も併せて確認すると良いのではないでしょうか。


【編集後記】

1/31(木)は終日自宅作業でした。

ホームページのメンテナンスを行い、パソコンの調子が悪いのでヨドバシカメラへ。

新しいPCを買った方がいいかなと思っています。